【生薬・中薬図鑑】陳皮(ちんぴ)
- 2025年3月30日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年5月21日
【行気薬】陳皮(ちんぴ)とは?
陳皮(ちんぴ)とは、ミカンの皮を乾燥させたもので、主に温州ミカンの皮を使います。
生のうちからでも使えますが、「陳(ふ)るほど良い」と言われ、数年寝かせて熟成させたものほど薬効が高いとされ、昔から漢方薬や薬膳の材料として親しまれてきました。
色々な日本の漢方薬にも使われているよ!

陳皮の効能
陳皮には体にうれしい働きがたくさん期待されています。
気の巡りをよくし、ストレスや胃腸のはたらきを良くすると言われています。
「気滞」と「湿邪」がある人にオススメ!

陳皮は【行気薬】に分類
・・・滞った“気”の巡りを良くする。気を体のすみずみまで行き渡らせたり、乱れた気の流れを整えるはたらき。
効能:理気健脾・燥湿化痰
胃腸を整える:食欲不振や胃もたれ、ガスが溜まりやすい人に◎
気の巡りを良くする:イライラや胸のつかえにやさしく作用
痰や咳を鎮める:呼吸器の不調にも使われます
冷えや水分代謝のサポート:むくみや冷えが気になる人にもおすすめ
陳皮の「五味」「五性」「帰経」
五味:辛(しん)・苦(く)
五性:温性
帰経:肺・脾(ひ)
これは中医学で使われる考え方で、陳皮は体を温め、特に肺と脾(消化系)に作用するとされます。
陳皮が含まれる代表的な漢方薬
陳皮は実は、とっても使用頻度の高い漢方素材。以下に、陳皮が使われている代表的な漢方薬をいくつかご紹介。
六君子湯(りっくんしとう)
香蘇散(こうそさん)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
二陳湯(にちんとう)
平胃散(へいいさん)
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
など・・陳皮は「気の巡りを良くして胃腸を助ける」役割があるので、多くの漢方薬で“サポート役”として活躍しています🍊
陳皮を控えたい人
陳皮は体を温める性質があるため、陰虚(体に潤いが少ない人)や熱がこもりやすい体質の人には刺激が強すぎることがあります。
喉が乾きやすい人や、のぼせやすい人、暑がりの人は摂りすぎに注意しましょう。
△陰虚・実熱の人。気滞・痰湿がない人。
陳皮の使い方
日本の七味唐辛子、カレー粉などに用いられています。成分表示を確認してみてね!
料理にプラス:煮物やスープに少し加えると、風味とともに胃にやさしい仕上がりに
パウダー状にして薬味やドレッシングにしたり、スィーツに混ぜても〇
お茶として飲む:乾燥した陳皮を砕き、熱湯を注いで5分ほど抽出
お風呂に入れる:布袋に入れて湯船に浮かべると、爽やかな香りでリラックス効果も◎
自家製陳皮の作り方
自家製陳皮作りにチャレンジ!
ミカンの皮をよく洗い、内側の白い部分(ワタ)は軽く取り除く
ペーパータオルなどで水気を拭きます
風通しのよい場所で1週間〜10日ほど天日干し(雨の日・夜は室内で)
カラカラになったら、使いやすい大きさにカットしたり、ミルで粉末状にし、密閉容器に入れて保存
※無農薬のミカンを使用するのがおすすめです。
※カビに注意しましょう



