【生薬・中薬図鑑】らっきょう(薤白)
- 薬膳Licorice
- 4月27日
- 読了時間: 3分
更新日:5月21日
【行気薬】らっきょう(薤白)とは?
薤白(がいはく)は、ユリ科の植物「らっきょう」のことで、
日本ではカレーのお供として親しまれていますが、
中医学では昔から「気を巡らせる」大切な薬膳食材・中薬として使われてきました。
ほんのりとした辛みと、シャリっとした食感が特徴です。
いらいら・鬱々・・・気血のめぐりを良くする薬膳食材・中薬です✨

薤白(がいはく)の効能
ストレスで気持ちがモヤモヤしたり、胸がつかえるような感じがするときにも、薤白はやさしく働きかけてくれます。
また、冷たいものを摂りすぎてお腹が痛くなるようなときにもおすすめです。
「気滞」の人にオススメ!

薤白(がいはく)は【行気薬】に分類
・・・滞った“気”の巡りを良くする。気を体のすみずみまで行き渡らせたり、乱れた気の流れを整えるはたらき。
効能:通陽散結・下気導滞
気の巡りを良くする:イライラや胸のつかえにやさしく作用。気を巡らせ、胸やお腹のつかえを取るはたらきがあります。
巡りをよくし、体をぽかぽか温める:胃腸を温め、冷えによる不調を改善する効果が期待されます。
胸やみぞおちが重い、つかえる
気分が落ち込みがち、イライラしやすい
胃腸の冷えや、冷たい飲食による不調
体が冷えて、血行が悪いと感じるとき
にぴったりです!
薤白(がいはく)の「五味」「五性」「帰経」
五味:辛・苦
五性:温性
帰経:肺・胃・大腸
これは中医学で使われる考え方で、薤白は体を温め、特に肺・胃・大腸に作用するとされます。
薤白(がいはく)の使い方
らっきょうの酢漬け:カレーライスに
スライスしてポテトサラダやグリーンサラダに
スープに少量加えて
タルタルソースとして:しゃりしゃりとした食感がアクセントに。さっぱりとした味で揚げ物との相性も抜群!ちょっと大人なタルタル。
※加熱すると辛みが和らぎ、より食べやすくなります。
※気虚の人、胃腸が弱い人は控えめに。食べ過ぎると刺激が強すぎることもあるから、ほどほどに。
らっきょうタルタル

① らっきょうを細かくみじん切りにする。
シャリシャリ食感を少し残すくらいが美味しいよ!
② ゆで卵も細かく刻む。
(フォークでざっくり潰してもOK)
③ ボウルに、
刻んだらっきょう・刻んだゆで卵・マヨネーズ・粒マスタード(あれば)・こしょう
を入れて、よく混ぜる。
④ 好みでパセリのみじん切りを加えて、完成!

※らっきょうのシャリシャリ食感がアクセントになるから、玉ねぎのみじん切りは入れなくても十分美味しいよ。
※粒マスタードを加えると、甘酢の酸味と合わさって、ちょっと大人っぽい味に!
フライ(エビフライ、チキン南蛮、白身魚)にたっぷりかけたり、サンドイッチやハンバーガーに塗るなど、色々お試しください❤