【生薬・中薬図鑑】玫瑰花（まいかいか）

【行気薬】玫瑰花（まいかいか）とは？

玫瑰花（まいかいか）とは、バラ科の植物の花で、別名はハマナス。中国では花を乾燥させてお薬として使います。日本でもバラと似た甘い香りにはリラックス効果があり、ローズティーとして親しまれています。

「美容養顔」のお茶といわれ、お茶だけでなく、薬膳、スキンケアなど幅広く利用されています🌹

玫瑰花の効能

玫瑰花には女性にうれしい働きがたくさん期待されています。

気の巡りを整えてリラックスさせたり、血の巡りを促して肌を明るく美しくすると言われています。

「気滞」と「血瘀」がある人にオススメ！

玫瑰花は【行気薬】に分類

･･･滞った“気”の巡りを良くする。気を体のすみずみまで行き渡らせたり、乱れた気の流れを整えるはたらき。

効能：行気活血・疏肝止痛

• 気の巡りを良くする：イライラや胸のつかえにやさしく作用。特に肝の気の巡りを整える働きがあります。

  
  

• 血の巡りを良くする：血行を促進し、「瘀血（おけつ：血の滞り）」を改善します。

  
  

• 巡りをよくすることで痛みを止める：胃の痛みや不快感、食欲不振、胸や脇の脹痛、冷えによる生理痛にも効果が期待されます。

玫瑰花の「五味」「五性」「帰経」

• 五味：甘・微苦

  
  

• 五性：温性

  
  

• 帰経：肝・脾（ひ）

これは中医学で使われる考え方で、玫瑰花は体を温め、特に肝と脾（消化系）に作用するとされます。

玫瑰花の使い方

• スイーツなどに：ジャムやゼリーなどスイーツとしても〇

• お茶として飲む：1日使用量の目安　3〜9グラム。熱湯を注いでいただきます。

  紅茶やウーロン茶などをベース茶とするのもオススメです。

• お風呂に入れる：湯船に浮かべると、バラの優しい香りでリラックス効果も◎

※花びらの色が鮮やかなものがオススメ🌹

※風味が損なわれやすいので、冷蔵庫で保存し、出来るだけ早く使うようにしましょう。

※高温多湿の場所ではカビや虫が発生する恐れがあります。