top of page

【生薬・中薬図鑑】牡丹皮

更新日:5月21日

【清熱薬】牡丹皮とは?

生薬の牡丹皮(ぼたんぴ)は、名前に「牡丹」とありますが、鑑賞用の花とは少し異なり、「牡丹」の根の皮(根皮)を乾燥させたものです。


中医学では女性にうれしい、とても大切な生薬のひとつです✨




牡丹皮の効能

牡丹皮は、血熱による症状や血の滞り(瘀血)に対して用いられる生薬です!




牡丹皮は【清熱薬】に分類

・・・血分(けつぶん)にこもった「熱」を冷ます生薬です。

発熱、出血、皮膚の炎症など、熱が「血」に影響している状態に使われます。


効能:清熱涼血・活血散瘀・清肝火



  • 体にこもった血熱を鎮める:血熱(けつねつ:血の熱)が原因の症状、例えば出血や皮膚炎、発熱などに使います。


  • 血の巡りを良くする:血行を促し、瘀血(おけつ)=血の滞りを改善します。

    → 月経不順、月経痛、産後の腹痛、肌のくすみ、打撲傷などにも。


女性にうれしい効能💙





牡丹皮の「五味」「五性」「帰経」
  • 五味:苦・辛


  • 五性:微寒


  • 帰経:心・肝・腎


これは中医学で使われる考え方で、牡丹皮はやや体を冷やし、特に心・肝・腎に作用するとされます。





牡丹皮の使い方

漢方薬では桂枝茯苓丸や加味逍遙散、八味地黄丸など多くのものに使われています。


※漢方薬としての位置づけが強いため、薬膳として常用するのはおすすめしません。

※妊娠中、生理中、または冷え性の人は使用を避けた方がよいです。

※不調や目的に合わせて、漢方薬局など専門家のもとでブレンドしてもらうのがベストです。

bottom of page