【生薬・中薬図鑑】 小豆/あずき(赤小豆)
- 薬膳Licorice
- 6月8日
- 読了時間: 3分
更新日:6月14日
【利水滲湿】小豆/あずき(赤小豆)とは?
赤飯やお汁粉、和菓子のあんこでおなじみの「小豆(あずき)」。梅雨の時期や、なんとなく体が重だるい…そんなときにピッタリな食材の一つです☔。中薬で小豆は「赤小豆(せきしょうず)」と言われています。
食材でも中薬でもある小豆。あんこ🥰おいしく、お薬にもなるんですね!

小豆/あずき(赤小豆)の効能
薬膳では、体の余分な湿を排出し、熱や毒を取り除く「涼性の豆」として重宝されています。

小豆/あずき(赤小豆)は【利水滲湿薬】に分類
・・・利水滲湿薬(りすいしんしつやく)は、体にたまった余分な“水”や“湿気”を排出するための生薬のグループです。
中医学では、体に「湿(しつ)」という邪(じゃ=病のもと)がたまると、体が重だるい、手足や顔がむくむ、関節がこわばる、下痢、湿疹が出やすいといった症状が出ると考えられています。
そんな心や体の不調を、穏やかに、改善してくれる小豆。
効能:利水消腫・清熱利湿・退黄・解毒排膿
気体内にたまった余分な水分=「湿邪(しつじゃ)」を外に出す:むくみ、重だるさ、関節のこわばりなどに、湿を外に追い出すことで改善します。
体にこもった熱や毒素を排出:にきび、吹き出物に。
赤小豆は、湿を出し、熱を冷まし、毒を流す、“デトックス豆”です。
二日酔い予防にもおすすめですよ🍺🍷
小豆/あずき(赤小豆)の「五味」「五性」「帰経」
五味:甘・酸
五性:微寒
帰経:心・小腸
これは中医学で使われる考え方で、小豆は体をやや冷やし、特に心・小腸に作用するとされます。

小豆/あずき(赤小豆)の使い方
おなじみの赤飯やお汁粉。小豆粥や、薬膳スープにしていただくのもおすすめです〇
煎じた液ごと飲みましょう!
料理にプラス:赤飯・あずき粥・薬膳スープ・お汁粉・和菓子のあんこ
お茶として飲む
⚠ 注意 ⚠
・冷やす力があるため、冷え性や虚弱体質の方には不向きなことも。
・食べすぎるとお腹を冷やし、下痢や頻尿を招くことも。
・胃腸が弱っているときは、生姜を少量加えるなどして温性を補うと◎!
あずき豆腐クリーム
あんこを使って、ヘルシーに”あずき豆腐クリーム”作ってみました!
❶絹ごし豆腐を一晩しっかり水切りします(冷蔵庫で)
❷水切りした豆腐に、ゆで小豆と砂糖またはメープルシロップを加え、ハンドミキサーでなめらかになるまで攪拌します。
より口当たりをよくしたい場合は、裏ごししても〇
❸どら焼きやパン、ヨーグルトなどにお好みでトッピングしてお召し上がりください。


梅雨や夏の終わりなど、「湿」が体にたまりやすい時期は、心身のバランスを崩しがち。
赤小豆の力で、内側からすっきりと整える食養生を始めてみませんか?
軽やかにジメジメ梅雨を乗り越えていきましょう🐌☔🌿