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【生薬・中薬図鑑】 冬瓜の皮(=冬瓜皮トウガヒ)

更新日:8月24日

【利水滲湿】冬瓜の皮とは?

夏の食材「冬瓜」。むくみや夏バテ予防にぴったりな“涼”の食材です🌿

高温多湿の時期で、水分代謝が悪くなったときに〇✨


特に皮は別名「冬瓜皮」として中薬(生薬)扱いされ、実よりも利尿・消腫(むくみ解消)作用が優れているとされているんです✨


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冬瓜の皮の効能

とくに体に熱がこもっていて、むくみやすい人・季節にぴったりです✨


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冬瓜皮【利水滲湿薬】に分類

・・・「利水滲湿」とは体の中にたまった余分な水分や湿気を取り除くことです。人の体は、食べ物や飲み物から必要な水分を取り入れ、いらないものは尿や汗で外に出します。でも、体が弱っていたり、湿気の多い季節だったりすると、うまく出せずに体に“湿(しつ)”がたまることがあります💦


湿がたまると・・・

・むくみ・体が重だるい・食欲がない・下痢や軟便・舌がぼてっとして白っぽい苔がつく

などの症状が現れます💦


「利水」=水の流れをよくして尿として出す

「滲湿」=たまった湿気をゆっくりしみ出すように排出します




効能:清熱・利水消腫



  • 体にこもった熱を冷ます:体にこもった熱を冷まし、だるさやのぼせをやわらげてくれます。


  • 余分な水分を排出:体の中の余分な水分を外に出して、むくみ(腫れ)を取ります。





冬瓜皮の「五味」「五性」「帰経」
  • 五味:甘


  • 五性:微寒


  • 帰経:肺・胃・大腸・小腸


これは中医学で使われる考え方で、冬瓜皮は、体を冷やし、特に肺・胃・大腸・小腸に働きかけるとされています。



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冬瓜皮の使い方


  • お茶として:よく洗い、天日干しするか、フライパンで乾煎りしたものを煮出してお茶に。

  • 薬膳スープ:実だけでなく、皮も一緒に煮出してスープに。


  • お料理に:薄切りや下茹でしてからきんぴら風に炒める



注意 ⚠

※皮には農薬や汚れが残っている可能性があるため、よく洗ってから使用しましょう。

※体を冷やす作用があるので、冷え性の人、脾胃虚弱(胃腸が弱い人)や妊婦さんは食べ過ぎないようにしましょう。




冬瓜の夏野菜スープ

色々な夏にぴったりの食材をつかって夏野菜スープ作りました


❶ 鍋に水と皮をむいた冬瓜を入れて火にかける。

  よく洗った皮も捨てずに一緒に入れます。

❷ 沸騰したらあくを取り、弱火で10分ほど煮る。

❸ 冬瓜が透明になったら、トマトを加え、コンソメ、塩で味を調え、さらに5分ほど煮る。

❹ 火を止め、ゆでたとうもろこしを加える。冬瓜の皮を取り出して捨てる。

❺ 冷蔵庫でよく冷やす。食べる際にお好みでリンゴ酢やオリーブオイルを加えても〇


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冬瓜皮は薬膳的にも、中医学的にも非常に価値が高いの食材(中薬)です✨

捨てずに活用することで健康効果も調理の幅も広がります。


蒸し暑さや体の重だるさを感じやすいこの季節、冬瓜皮の力を借りながら、この夏、無理せず心地よく過ごしていけますように~🥰


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