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【健美互根❶】内側が整えば、外側は自然と輝く~臓が反映する美容サイン(華)

更新日:6月16日

中医学では臓の状態は経絡で全身とつながり、外側の美しさ【美容サイン】として現れるとされています✨


※ここでいう「美しさ」とは、いわゆる目鼻立ちの整った美しさではありません。




が健やかなら  は艶やかに光り
が整えば  顔色は明るく表情もやわらかに
が健やかなら  はふっくら色つやよく
が潤えば  は潤い透明感に満ち
が充実すれば  は艶やかに黒く美しく

中医学では「五臓六腑(内臓)」はそれぞれ単独で働いているわけではなく、全身の各パーツ(皮膚・爪・唇・毛髪・筋肉・骨など)とネットワークのように結びついています。

このつながりのルートが 「経絡(けいらく)」 です。


経絡とは、気血(エネルギーと栄養)を運ぶ体内の通路のようなもので、まるで電線や水道管のように、内臓の状態を外側(顔色・爪・皮膚・髪など)に反映させます。


今回は臓が反映する美容サイン(華)についてご説明しますね!




肝 ― その華は爪にあり

肝は「血を蔵し、筋を司る」臓。血を貯蔵し、全身の筋や腱、靭帯を養います。


「爪」は肝血の余りで作られると考えられ、肝が健康なら爪はピンク色で硬く丈夫です。肝が弱いと、爪が薄く割れやすく、白っぽくなります。


美容的に言うと 爪の健康(艶やかさ)「肝の血」の状態がカギ。




心(しん) ― その華は顔にあり

心は血を司る臓であり、全身に血液を巡らせる役割を持っています。心が健やかで血が十分に巡っていれば、顔色は明るく赤みを帯び、艶やかに輝きます。逆に心の働きが弱いと、顔色が青白く、くすんだりします。


美容的に言うと 顔の血色・透明感・輝き「心の元気さ」の現れ。




脾(ひ) ― その華は唇にあり

脾は「後天の本」とも呼ばれ、飲食物から気血を作り出す重要な消化吸収の中心です。

「唇」は脾の状態をよく表し、脾が元気だと唇はふっくら赤みがあり潤います。脾が弱ると、唇が荒れたり、色が薄く、乾燥しやすくなります。

また、脾は「後天の本」とも呼ばれ、飲食物から気血を作り出す重要な消化吸収の中心であり、脾が作る気血が肌を養い、弾力と潤いのある健康な肌を作るとされています。


美容的に言うと ふっくらした唇・健康な肌ツヤ「脾の元気さ」が土台。




肺 ― その華は毛にあり

肺は「宣発・粛降」といって、気・津液(水分)を全身に巡らせ、皮膚や体表のバリアを守る働きをしています。

「毛」とは体表の皮膚や産毛など広い意味を指し、皮膚の潤い・きめ細かさ・乾燥の有無は肺の健やかさと深く関係します。


肺が健やかで潤うと「皮毛」皮膚が潤い、外邪(ウイルス・乾燥など)から身体を守る防御力も整います。


美容的に言うと 肌の潤い・きめ細かさ・透明感「肺の潤い」の反映。




腎 ― その華は髪にあり

腎は「精を蔵す」臓。生命エネルギーの貯蔵庫であり、成長・老化・生殖・骨や歯、髪の健康に深く関係します。

「髪」は腎の精が反映されたもので、腎が充実していれば髪は黒く艶やかで抜けにくい。

腎が弱ると、白髪や脱毛、髪のパサつきが現れます。


美容的に言うと 艶やかな髪「腎の精」の充実が鍵。



まとめ

毎日の食事や生活の中で、ほんの少し体の内側を意識して整えてあげること。

それがやがて、肌や髪、表情や爪先まで自然と美しさとして現れてきます。


体も心も満たされることで、その人本来の美しさがふわりと表れてくる——そんな内側から育つ美しさを大切にしていきたいですね💕


無理をせず、ゆるやかに、自分のペースで内側からの美しさを育てていきましょう✨





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