【健美互根❶】内側が整えば、外側は自然と輝く~臓が反映する美容サイン(華)
- 薬膳Licorice
- 6月12日
- 読了時間: 3分
更新日:6月16日
中医学では臓の状態は経絡で全身とつながり、外側の美しさ【美容サイン】として現れるとされています✨
※ここでいう「美しさ」とは、いわゆる目鼻立ちの整った美しさではありません。

肝が健やかなら → 爪は艶やかに光り
心が整えば → 顔色は明るく表情もやわらかに
脾が健やかなら → 唇はふっくら色つやよく
肺が潤えば → 肌は潤い透明感に満ち
腎が充実すれば → 髪は艶やかに黒く美しく
中医学では「五臓六腑(内臓)」はそれぞれ単独で働いているわけではなく、全身の各パーツ(皮膚・爪・唇・毛髪・筋肉・骨など)とネットワークのように結びついています。
このつながりのルートが 「経絡(けいらく)」 です。
経絡とは、気血(エネルギーと栄養)を運ぶ体内の通路のようなもので、まるで電線や水道管のように、内臓の状態を外側(顔色・爪・皮膚・髪など)に反映させます。
今回は臓が反映する美容サイン(華)についてご説明しますね!
肝 ― その華は爪にあり
肝は「血を蔵し、筋を司る」臓。血を貯蔵し、全身の筋や腱、靭帯を養います。
「爪」は肝血の余りで作られると考えられ、肝が健康なら爪はピンク色で硬く丈夫です。肝が弱いと、爪が薄く割れやすく、白っぽくなります。
美容的に言うと: 爪の健康(艶やかさ)は「肝の血」の状態がカギ。
心(しん) ― その華は顔にあり
心は血を司る臓であり、全身に血液を巡らせる役割を持っています。心が健やかで血が十分に巡っていれば、顔色は明るく赤みを帯び、艶やかに輝きます。逆に心の働きが弱いと、顔色が青白く、くすんだりします。
美容的に言うと: 顔の血色・透明感・輝きは「心の元気さ」の現れ。
脾(ひ) ― その華は唇にあり
脾は「後天の本」とも呼ばれ、飲食物から気血を作り出す重要な消化吸収の中心です。
「唇」は脾の状態をよく表し、脾が元気だと唇はふっくら赤みがあり潤います。脾が弱ると、唇が荒れたり、色が薄く、乾燥しやすくなります。
また、脾は「後天の本」とも呼ばれ、飲食物から気血を作り出す重要な消化吸収の中心であり、脾が作る気血が肌を養い、弾力と潤いのある健康な肌を作るとされています。
美容的に言うと: ふっくらした唇・健康な肌ツヤは「脾の元気さ」が土台。
肺 ― その華は毛にあり
肺は「宣発・粛降」といって、気・津液(水分)を全身に巡らせ、皮膚や体表のバリアを守る働きをしています。
「毛」とは体表の皮膚や産毛など広い意味を指し、皮膚の潤い・きめ細かさ・乾燥の有無は肺の健やかさと深く関係します。
肺が健やかで潤うと「皮毛」皮膚が潤い、外邪(ウイルス・乾燥など)から身体を守る防御力も整います。
美容的に言うと: 肌の潤い・きめ細かさ・透明感は「肺の潤い」の反映。
腎 ― その華は髪にあり
腎は「精を蔵す」臓。生命エネルギーの貯蔵庫であり、成長・老化・生殖・骨や歯、髪の健康に深く関係します。
「髪」は腎の精が反映されたもので、腎が充実していれば髪は黒く艶やかで抜けにくい。
腎が弱ると、白髪や脱毛、髪のパサつきが現れます。
美容的に言うと: 艶やかな髪は「腎の精」の充実が鍵。
まとめ
毎日の食事や生活の中で、ほんの少し体の内側を意識して整えてあげること。
それがやがて、肌や髪、表情や爪先まで自然と美しさとして現れてきます。
体も心も満たされることで、その人本来の美しさがふわりと表れてくる——そんな内側から育つ美しさを大切にしていきたいですね💕
無理をせず、ゆるやかに、自分のペースで内側からの美しさを育てていきましょう✨