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【はじめての薬膳mini講座 vol.9】体の基本物質「気」のこと

このシリーズは、「薬膳ってなに?」という疑問を持っている方に向けて、やさしく丁寧に薬膳の基本を解説していくミニ講座です。

「薬膳って聞いたことあるけど、ちょっとむずかしそう…」そんなイメージを、くるっとひっくり返せたらと思っています。


前回は「気・血・津液」についてざっくりと説明しました📖

第9回目では、体の基本物質「気」について、もっと詳しく説明するよ!


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私たちの体は「気・血・津液」という3つの要素で支えられています✨。


その中のひとつ「気」という漢字は、日常でもよく使われます。

「元気」「勇気」「気楽」「気配り」「気になる」「気のせい」「気が滅入る」…


「気」は中医学では「陽」に分類され、目には見えないけれど、

呼吸・消化・体温維持など、生きるためのすべての活動を支える力。


私たちの体や心を動かす、とても大切な存在です!






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主に4つの種類の「気」があります。

気=体を支える4つの力(エンジン、呼吸・声のサポート、栄養配送、バリア)


● 元気(げんき) 

 生命活動のパワーの源。体を動かすエネルギー。

 「元気がない」=「気が不足している状態」と言えるね


● 宗気(そうき) 

 呼吸・声・心臓の働きを助ける力。


● 営気(えいき) 

 血と一緒に体内をめぐり、栄養を届ける力。


● 衛気(えき) 

 体の表面を守り、風邪などの外からの侵入を防ぐバリア。


「気」にはいろんな役割があって、みんながチームのように働いているよ✨

他にも「臓腑の気」「経絡の気」などがあり、体全体を支えています。





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「気」が体でどのように働いているか(6つの働き)見ていくよ


気の6つの働き

● 推動作用(すいどうさよう)

体や臓器を動かす力。呼吸や心臓の動き、血液の流れなどを支える。


● 温煦作用(おんくさよう)

体を温める力。冷えを防ぎ、体温を保つ。


● 防衛作用(ぼうえいさよう)

邪気(風邪など)から体を守るバリア。


● 固摂作用(こせつさよう)

必要なものが漏れ出ないように保つ力(血が漏れない、汗が出すぎないなど)。


● 気化作用(きかさよう)

体の中で物質を変化させる力。食べ物をエネルギーや血・津液に変える。


● 営養作用(えいようさよう)

栄養を体中に行き渡らせ、臓器や組織を養う。






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気が足りない、または巡りが悪いと、これらの働きが弱まり、体調不良につながるよ。

薬膳では、この「気」を補い、巡らせることが基本の考え方。


疲れやすい・ヤル気がでないのは、「気」が足りない・・・と考えられているよ

食事や養生で「気」を補うことが大切。


無理をせず、自分の体をいたわることが回復への第一歩です✨


薬膳リコリスでは体質分析をおこなっています🥰







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